吾妻ひでおインタビュー 失踪日記、アル中病棟、そしてカオスノートへ。 吾妻ひでお 吾妻ひでおインタビュー 吾妻ひでおさんの最新作『カオスノート』は、
著者の本領発揮である、日記形式のショートナンセンスギャグ集。
なぜ今ナンセンスか。そして失踪日記・アル中病棟との関連は?
吾妻ひでおさんの最新作『カオスノート』は、
著者の本領発揮である、日記形式のショートナンセンスギャグ集。
なぜ今ナンセンスか。そして失踪日記・アル中病棟との関連は?


猫は好きなんですよね




──ネタ帳といえば、『アル中病棟』の時はすでに入院中に、後でマンガにするためにメモを取ってたんですよね。『失踪日記』の時もそうだったんですか。

吾妻:失踪の時は全然そんなことしてなかった。マンガにしようと思ったのも、戻ってきてからで。自分を猫のキャラクターに置き換えて描こうと思ったんだよね。

──先の話にも出てきましたが、吾妻さんはこれだけ自分のキャラクターをマンガの中に出しています。にも関わらず、当初は猫にしようと思っていたと。

吾妻:自分のキャラクターで描いたら、生々しすぎるんじゃないかと思って。でもとりさんに「絶対本人のキャラで描いたほうがいい」と言われて、ああそうなのかなと。

──『カオスノート』の中でも、自分が猫になっている話がありますね。





吾妻:猫好きなんですよね。飼ってるし。

──犬も飼われてますよね。

吾妻:ヨークシャーテリアを。猫のほうの相手してると、犬がすごい嫉妬してアピールしてくる。すると猫が「うぜえなあ」みたいになることがよくあって(笑)。……そういえばちょっと前、アニメで「いとしのムーコ」も見てましたね。

──名前はなんていうんですか。

吾妻:「ニャン」と「ネネ」。猫がニャンで犬がネネ。

──それはじゅん&ネネが元ネタでしょうか。

吾妻:じゅん&ネネって、誰も知らないよ!

──さて最後に何かありましたら。

吾妻:この場で恐縮ですが、推薦コメントをくださった高橋留美子さん、吉田戦車さん、東浩紀さん、お褒めの言葉をありがとうございました。

──読者の方にも。

吾妻:軽く楽しめるものになっていると思うので、よかったら読んでみてください。

──基本的に知人か知人関係でないとインタビューはめんどくさがってなかなか受けていただけない吾妻さんですが、面識はないもののこの人にはお会いしたい……という方はおられますか。

吾妻:うーん……会うと話せなくなるので、静かに陰で見守っていたいです。篠崎愛ちゃんも、ちょっと離れたところから見ていたい(笑)。





(了)



『失踪日記2 アル中病棟』を語る
吾妻ひでお × とり・みき



2014/08/28 更新

『カオスノート』(吾妻ひでお著/イースト・プレス刊)

「楽しんで描きました」(吾妻)

失踪日記、アル中病棟、そしてカオスノートへ。意外なハイペースで刊行された新作は著者の真骨頂、めくるめくセンス・オブ・ナンセンス──日記形式のショートギャグです。「居心地の良い、ソフトカオスの世界」と高橋留美子さん、「箱庭のようなアズマワールドが沁みた」と吉田戦車さん、「吾妻ひでおの最高傑作がまた現れた! 」と東浩紀さんも大推薦。





『失踪日記』(吾妻ひでお著/イースト・プレス刊)

「全部実話です(笑)」(吾妻)

突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働──『アル中病棟』に至るまでの波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション。第34回日本漫画家協会賞大賞・平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞・第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞・第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門受賞。





『失踪日記2 アル中病棟』(吾妻ひでお著/イースト・プレス刊)

「病棟は、楽しいよ」(吾妻)

度を越した飲酒でアルコール依存症になってしまい、担ぎ込まれた通称『アル中病棟』。入院してわかったお酒の怖さ。そこで出会ったひとくせもふたくせもある患者や医者たち。かわいくて厳しいナースたち。そしてウソのようで本当の、驚くべきエピソードの数々。そこから著者はいかにして、アルコール依存症から抜けだしたのか? 30万部ベストセラー『失踪日記』から執筆8年、満を持しての続編。


吾妻ひでお(あづま・ひでお)

1950年2月6日、北海道出身。上京後就職するもほどなく退社。漫画家板井れんたろう氏のアシスタントを務め69年にデビュー後、『ふたりと5人』『やけくそ天使』などのギャグ、『パラレル狂室』『メチル・メタフィジーク』『不条理日記』(79年、第10回日本SF大会星雲賞コミック部門受賞)などの不条理・SF、『陽射し』『海から来た機械』などのエロティックな美少女ものなど様々な作風で各方面から絶大な支持を得る。『ななこSOS』『オリンポスのポロン』はアニメ化された(両作品とも05年にハヤカワコミック文庫で復刊)。89年に突然失踪、その顛末は05年『失踪日記』として発表され、第34回日本漫画家協会賞大賞、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞。近作に『うつうつひでお日記』『ぶらぶらひでお絵日記』『逃亡日記』『地を這う魚』『実録! あるこーる白書』 (西原理恵子と共著)、Azuma Hideo Best Selectionシリーズ等。