作家になったエンジニア 宮内悠介 藤井太洋 大森望 作家になったエンジニア サイバーパンクとは違う、未来社会へのアプローチで読ませるふたりの作家。
その現代性とリアリティはどこからやってくるのか。
源流を探るべく、“作家以前”の体験、そしていまなお抱く技術者としての信念に迫った。
元3DCGソフトの開発者と元プログラマー、ともにエンジニアマインド溢れるおふたりが、
仕事を辞めて「言葉」で世界を構築することを決めた――。
テクノロジーの進化に対して、そしてそれを使う人々に対して、
おふたりには独特のまなざしがあります。
それぞれの代表作『Gene Mapper -full build-』と『ヨハネスブルグの天使たち』を軸に、
おふたりがフィクションに思いを仮託しようと決めた理由と、そこに至った必然について
お聞きしたいと、対談の場を設けさせて頂きました。
さらに、なぜおふたりがともにデビューから短時間でここまでの人気を集めたのか、
作品が持つ現代性やSF要素に着目しその秘密に迫るべく、大森望さんにお越し頂き、
対談の聞き手と解説をお願い致しました。
奇しくも2014年4月25日に贈賞式が行われた第34回日本SF大賞の最終選考には、
上記二作と大森望責任編集のオリジナルアンソロジー『NOVA』全10巻がノミネート。
時代に求められる三人がそろったことで、SFの可能性をも照らし出すことになりました。





◎拡張現実世界への想像力

大森 『Gene Mapper』の特徴としてはもうひとつ、AR(拡張現実)の描写量が異常に多いということがあります。未来世界の設定としてはかなり大きな比重を占めていると思いますが、そこはかなり意識したんでしょうか。

藤井 しましたね。そもそも『Gene Mapper』の中には対立する3つの軸を持ち込んでいるんですね。「インターネット」と「トゥルーネット」(インターネットが崩壊した後に作り上げられたネットワーク)という層と、「自然作物」と「蒸留作物」、あと「現実」と「拡張現実」という対立軸。小説の味付けというか、対比のコントラストとして持ち込んでいるのですけども、その中でも、ある登場人物の存在を危うくするために拡張現実のディテールというものは積み上げておく必要があると感じていました。ただ細かい説明は第一部だけでぜんぶ終わらせてしまおうという肚があったので、頭のほうが重くなっているきらいがあるのですけれども。

宮内 作中にもありましたが、“readme.txt”のような……。(※readme、ソフトウェアに添付される、最初に読まれることを想定した文書のこと)

大森 そのへんもサイバーパンク的なものとは違っているな、と。これはこうなっているからこうなのだと言葉を尽くして説明している。ちゃんと説明しよう、技術的な根拠や仕組みはきちんと提示しよう、そういう意識を感じました。

藤井 そうすれば「なるほど、アリかな」と思ってもらえるかなと。SFでよく描かれる「ジャック・イン」(※サイバースペースと脳をダイレクトに繋ぐ手法)はたぶんちょっとハードルが高いんですよね。少なくとも身体に機械を埋め込むという行為が恒常的になされるようになった後で生まれる発想だろうと思っていたので、なるべく現実的で読者がイメージできるようにと意識しました。

大森 でもたとえば、日本ではすでに『電脳コイル』(2007年にNHK教育で放送された、磯光雄監督・脚本作品)というアニメがあって、あの中ではなんの説明もせず、日常的にメガネをかけている子供がいて、普通にARを操っている。そういうものが相当はやい段階でテレビアニメとして放送されてしまったので、けっこうみんなやりにくいのではないかなという感じがすごくするんですけれど。

藤井 すみません、『Gene Mapper』を書き終えるまで、『電脳コイル』観たことがなかったので、全然書きにくくなかったです(笑)。どちらかというと私はヴァーナー・ヴィンジ(1944-、アメリカ)の『レインボーズ・エンド』に出てくるヴァーチャルリアリティのほうに影響を受けてますね。

大森 ヴァーナー・ヴィンジはもともとコンピューターSFの元祖ですもんね。ものすごくはやい段階、サイバーパンク以前に、『マイクロチップの魔術師』という、いま読んでも古く感じないくらいのMMO(※大規模多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)ものを書いている。コンピュータ・エンジニア作家の最初みたいな人ですよね。

藤井 そうですね。『レインボーズ・エンド』では拡張現実世界のことがすごく詳しく書かれています。なかでも、主人公のひとりである老人が、チュートリアルを受けながらだんだん使い方を会得していくというあのプロセスにはしびれるものがありました。

大森 そうそう、しばらく眠っていた人が起こされてね。

藤井 痴呆症の治療ができるようになったからと起こされてみたら、みんなコンタクトレンズを付けていてよくわからないことをやっているという。

大森 教えてもらいながらだんだん未来に慣れていく。

藤井 なんていうか、自分が書くにあたって意識したのは、ああいうふうに「肌で感じてもらえるように」なんですよ。だから、これから4、5年くらいかけてみんながあたりまえのようにテレビ電話をするようになってくるような時代に書くならば、これからきっとみんなアバターが欲しくなるだろうな、とか、読者の欲望とリンクさせて具体的に想像してもらえるようにしたいな、と。

『Gene Mapper』世界では拡張現実を使うことが日常になっており、業務としても使用するビジネスマンはコンタクトレンズに映像を投影している。人々は値段に応じて様々なグレードのアバターを使っており、そのアバターには「感情補正ビヘイビア」が備えられていて、商談中に自分の心理状態が表に出てしまうようなことがないようになっている。取引相手とリアルに対面する機会はほとんどなく、商談や打ち合わせはほぼ拡張現実ステージで行われている。

大森 すでにSNSではみんな、いわゆるアバターを使っているわけですしね。そんなに高度なものじゃないけど、少なくともアイコンとしては。それが進歩すれば、たぶんああいう(『Gene Mapper』に描かれたような)感じになるんでしょうね。

藤井 グーグルグラスのアプリケーションで、さっそくリップシンクするアバター、振りをくっつけるアプリケーションを書いた人が出て来まして、「おお、これこれ!」とひとり盛り上がりました。「そう、ここから始まるんだよ!」と。

宮内 はいはい(笑)。

藤井 実際には、グーグルグラスのAPIは厳しくて、映像を流したりすることは出来ないから、トラッキングした情報を使ってサーバーに送り、サーバーのほうで映像をつくって相手のテレビ電話に出すというようなことになるでしょうね。

大森 それなら表情の種類とかあっという間に増やせるでしょうしね。相当リアル、あるいはリアルじゃないようにいつもにこにこしている設定で。

藤井 『Gene Mapper』でも書きましたけど、心情は表には出さないのがあたりまえになっていくような気がしますね。

宮内 ARで言いますと、それこそARToolKit(ARの開発用ライブラリ)を叩いただけみたいなものが「作品」として成立してしまったり、あるいはその場のインパクトが優先されたりするなかで、『Gene Mapper』世界でのARの扱いは素晴らしくて、率直に「こうなったら便利だ!」という有無を言わさぬ説得力を感じました。

藤井 使ってみたいですよね、これぐらいだったら。コンタクトレンズをはめ、カプセル型のチップを身体の2、3カ所に埋めるだけで、それなりのことが出来るんですから。

大森 ちょうど宮内さんの『ヨハネスブルグの天使たち』と同時期に刊行された吉上亮くんの『パンツァークラウン フェイセズ』 (3部作の1巻が2013年5月に、2巻、3巻がそれぞれ6月、8月に刊行された。ハヤカワ文庫JA。帯には「2010年代最注目の24歳の新人作家登場」という煽り文句が並ぶ)は読まれました? (執筆当時)23歳の大学生が書いたARものですけれども。

藤井 読みました。本当に驚きましたね。私の目から見てもすごく新鮮で。私はアニメはほとんど見ないので、さっきの『電脳コイル』とか、『攻殻機動隊』の映像のほうは見ていないんですよ。トレーラーなんかで見たりするぐらいで。だからそっちのほうの文脈でがっつり固められている吉上さんの作品は新鮮でしたし、日本の、層の厚みに正直びびりました。

大森 現実はまだまだなのにフィクションのほうは勝手にどんどん積み重なってきてるという(笑)。

藤井 前提とするものが大量にあるというか、あれもわかっている、これもわかっているってすごくハイコンテクストな作品でしたね。

大森 オタク文脈の中ではそういうことになってるんですよね。宮内さんはどう? ARは。

宮内 正直、最初はあまり良い印象を持っていませんでした。私の場合、バーチャルリアリティを構築したくて小さいころにプログラムを覚えた経緯がありまして、バーチャルリアリティと比べると、なんだか簡単なところに落ち着いてしまったような抵抗感があったのです。それと、私がARを勉強しはじめたのが6、7年前なのですが、その時点では専用のツールやライブラリなど、お膳立てがなされてしまっていて、またパッと思いつく売れそうなアイデアは一通り既出でしたので、ARに対してあまり積極的になれなかった経緯があります。その後、普及するにつれてまだまだ意外なアイデアが眠っていたことがわかり、考えが変わっていきました。

大森 セカイカメラがそのぐらい?

藤井 2009年ぐらいじゃないですかね。iPhone 3Gの頃だから。

宮内 それで、拡張現実に対しては、少し高をくくったようなところがありました。逆にそうだからこそ、『Gene Mapper』のARと現実がひっくり返るような「あの場面」は盲点でしたし、シビれました。

藤井 そうですね、私もあれがいちばんあり得る方向なんじゃないかという気がしているんですよ。つまるところ、宮内さんの『ヨハネスブルグの天使たち』でもマンマシンインターフェース(人-機械互換アダプタ)を使って(歌姫ロボット)DX9を人間として、人間の意思で動かすというアイデアがいきなり登場しますけれども、ああいうふうにあるものを使ってやっちゃうんですよ、エンジニアって。それがハックなんですよね。人の形をしているやつがいたら、動かしたくなっちゃう。『Gene Mapper』みたいにコンピューターグラフィックスで描かれるアバターのプログラムがしっかりしたものだったら、逆にそれを動かせばいいじゃないって考えちゃうだろうし、DX9みたいな人形がいたらやっぱり人と繋いでみたくなる。それが人情というか、エンジニア情なんですよね。



◎宮内悠介の、現実を踏み越えていく力

大森 『ヨハネスブルグの天使たち』の話に移りましょうか。これは2013年にハヤカワSFシリーズJコレクションから出た宮内悠介待望の「第2作」ですね。前作『盤上の夜』同様、巻頭の表題作を受けて同じ主題が変奏されていくという近未来SF連作集。“歌姫”と呼ばれる日本製の少女型ホビーロボット「DX9」を軸に、DX9が世界各地で落下するというのが各編の共通モチーフですね。で、やっぱりサイバーパンク的なことをやりたいという気持ちがあったの?

宮内 けっこう素朴にサイバーパンクが好きなのです(笑)。

藤井 (笑)でも宮内さんの場合、まず表題作の冒頭、DX9との交信を成立させる場面なんかでも掴み方とかデータのやり取りの仕方がすごく現実的なんですよね。

宮内 冒頭の、DX9との交信の仕方に関しては本当に素人がトライアンドエラーでつくったような泥臭いものにしたかったんですよ。

藤井 やるやる、絶対こうやる。交信相手が特定できない以上、ああいう方法しかないよねって思いながら読みました(笑)。

宮内 「困ったときの総当たり」で処理しようとする箇所ですね。

大森 表題作の舞台は南アフリカのヨハネスブルグ。スラム化した地上54階建の超高層ビル「マディバ・タワー」を日本企業が買い取り、DX9の落下耐久試験施設として使っていたが、紛争が勃発したため社員は退去。残された2700体のDX9は管理者不在のまま、いまも毎日、地上に向かって落下し続けている。

藤井 あのイメージは本当に鮮烈でした。一見すごく荒唐無稽で、でもその中に「それ絶対やっちゃう」っていう引き込まれる要素があって。

大森 そうですね。『Gene Mapper』の場合は、リアリズム重視というか、現在のテクノロジーからの積み重ねで世界が構築されているから、すべてにおいてある一定のリアリティレベルが保たれてる。でも、『ヨハネスブルグ』のほうはものすごく大胆に、現実をどんどん踏み越える。さっきの交信システムの話は泥臭い手作業で成立させてたけど、その後は平気で人格の転写とか、かなり飛躍する。そういう切断は気にしない?

宮内 アイデアを繋ぎ合わせていくうえで、普通なら文体上の問題があるとか、リアリティが咬み合わないとか、そういう理由で避けられるものこそをくっつけてみたい、という妙な動機がありました。案外そういうところに、まだ見たことのないものがあるかもしれないと(笑)。

藤井 そこがいちばん大胆なところかもしれない(笑)。でも僕は、そこはもうスルッと読んでしまいましたけどね。人格転写なんかも。

宮内 人格転写のくだりは、深く突っこむほど藪蛇になることはわかっているので、逆に伏線一つでスルっと読めるような形を目指しました。案外にスルッといかなかったのが最後の日本の話(「北東京の子供たち」)でして。ジャック・イン的な描写があるのですが、説明なくスルっと入ることができなかった。それで、文中でくどくどと説明をしています。少しずつ一般読者にも見つけてもらえはじめた時期でして、心理的にリアリズムを踏み越えにくくなったというのがあります。それならそれで、『夢の樹が接げたなら』に出てくる帽子のようなワンアイデアがあればスルっと行けたのですが。

大森 宮内さんの場合、主人公に微妙な心理的障壁があっても、わりと簡単に「うん、いいよ」という展開になるときと、「いやいや段階を踏まないと」と律儀に進むときと、両方あるのが面白いですね。いちばんは「ロワーサイドの幽霊たち」のアレだけど、「こんなことしないだろ、誰も!」っていう、そういう思い切りのいいことを平気でやっちゃうのがすごい(笑)。

宮内 律儀に進めずにイメージ優先だと何でもアリになってしまいますし、といって律儀にやると少女は降らせられない。ですから、自分のOSにバグを仕込むようなイメージで、作法上のプライオリティを自ら狂わせているようなところがあると思います。

大森 たとえ無理があっても「こっちのほうが面白い」っていう選択肢を優先する。論理性よりも審美性。

宮内 そういえば、ジャック・イン的な箇所を書いていたときは、ちょうど長谷敏司さんの『BEATLESS』を読んでいたのです。丁寧に入口を広げて、機械と心、あるいは「形」といったテーマで少しずつ議論を進めて、最後の最後でプラスアルファのテーマを出現させる。それが、すごく大人なアプローチであるように感じたのですね。

大森 大人のアプローチなのかなあ(笑)。あれはあれで説明していないことが無数にあるような気もするけど。なぜ美少女なのか、なぜ高校生なのか、なぜみんな同じ学校にいるのか……。

宮内 一般層にも通じるSFの面白さの一つに「究極のテーマの提示」があると思うのですが、これをいま実行するとなると、すでに錯綜した議論を踏まえざるをえなくて、どうしても敷居が高くなってしまう。ですから、大上段のテーマを丁寧に一から説明して、なおかつライトで競争に耐えうるものを作るという長谷さんのアプローチは、見習わなければならないものであると感じたのです。で、自分にはそういうことができないとしみじみ思ってしまい、それで真似できるところはそうしようと考えた面があります。

藤井 話を戻しますけど、『ヨハネスブルグの天使たち』って2本目が「ロワーサイドの幽霊たち」じゃないですか。すごく良い構成ですよね。「ロワーサイド」って連作集のどこに入っていても成立しちゃうんですけど、これが2本目にあって、早々に幻想的なお話が展開されていることでこの本が生きる。私にとってはとても楽しい読書体験でした。

大森 幻想的か……うーん、まあ確かに現実的にはあり得ないという意味ではそうか。幻想的というのとはまた何か違う気もするけど、なんとも言いようがないですよね。

藤井 だって建物の亡霊ですよ。建築の歴史の中でも、同じ場所にもう一回同じものを建てるって、そうそう無いですよね。

宮内 ものすごく不自然ですよね。

藤井 そのアイデア自体が本当に飛び抜けていて驚きましたね。途中まで何の話をしているのかわからなかった。

宮内 すみません(笑)。

大森 DX9をそこから落としたいというのが出発点?

宮内 それ以外ないです(笑)。

大森 DX9を落とすためにはもう一回あれが建ってないとっていう……やっぱりすごい。普通、思いついてもあれは書かないと思う。他にも、普通は書かないだろうということがいろいろ出てきて、そこが面白いですね、宮内さんの作品は。



Gene Mapper -full build- (ハヤカワ文庫JA)

『Gene Mapper -full build-』(藤井太洋 著/ハヤカワ文庫JA)
拡張現実が広く社会に浸透し、フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が食卓の主役である近未来。遺伝子デザイナーの林田は、L&B社のエージェント黒川から自分が遺伝子設計した稲が遺伝子崩壊した可能性があるとの連絡を受け原因究明にあたる。ハッカーのキタムラの協力を得た林田は、黒川と共に稲の謎を追うためホーチミンを目指すが……。2012年にセルフパブリッシングで出された電子書籍がKindleストアで1位に。翌年、大幅に加筆、改稿が施され本書が刊行された。





ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

『ヨハネスブルグの天使たち』 (宮内悠介 著/ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
デビュー作『盤上の夜』で皆の度肝を抜いた大型新人・宮内さんの第2作品集。ヨハネスブルグ、アフリカ、NY、アフガニスタン……国境を超えて普及した日本製のホビーロボットを媒介に人間の業と本質に迫り、国家・民族・宗教・戦争・言語の意味を問い直す連作集。「SFマガジン」に連載した4編に、日本を舞台にした書き下ろしを加えた5編を収録。第34回日本SF大賞・特別賞受賞。





NOVA 5---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)

『NOVA 5――書き下ろし日本SFコレクション』(大森望責任編集/河出文庫)
SFというジャンルが持つ幅の広さと可能性を詰め込んだ完全新作アンソロジー・シリーズ第5巻。「スペース金融道」を引っ提げ、宮内さん初登場。以後、7巻、9巻にそれぞれ「スペース地獄篇」「スペース蜃気楼」が収録されている。 本シリーズ全10巻も今年、第34回日本SF大賞・特別賞を受賞した。





yom yom (ヨムヨム) 2014年 06月号 [雑誌]

「yom yom」2014年6月号
宮内さんの長編連載「アメリカ最後の実験」連第5回が掲載されている。そろそろクライマックスの予感。


 
 




※このトークショーでは、今回の鼎談では話されていない藤井さんの新刊『オービタル・クラウド』にちなんだ宇宙テクノロジーのお話もいっぱいされるとか!

宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)


1979年東京都生まれ。幼少期より1992年までニューヨーク在住。早稲田大学第一文学部英文科卒。2010年、囲碁を題材とした短篇「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞。2012年、連作短篇集『盤上の夜』を刊行し単行本デビューした。同書は第147回直木賞候補となり、また第33回日本SF大賞を受賞するなど高評価を得る。2013年5月第2短編集『ヨハネスブルグの天使たち』(早川書房)刊行。第149回直木賞候補になったほか、第34回日本SF大賞・特別賞を受賞した。同年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞。今もっとも期待されている新鋭SF作家である。


藤井太洋(ふじい・たいよう)


1971年奄美大島生まれ。 国際基督教大学中退。舞台美術、DTP制作、展示グラフィックディレクターなどを経て、2013年までソフトウェア開発・販売を主に行う企業に勤務。2012年、電子書籍個人出版「Gene Mapper」を発表し、作家として一躍注目を浴びる。2012年12月、短篇小説「コラボレーション」「UNDER GROUND MARKET」の2作で商業誌デビュー。2013年4月に、「Gene Mapper」の増補完全版『Gene Mapper -full build-』(ハヤカワ文庫JA)を刊行。2014年2月、新刊『オービタル・クラウド』(早川書房)が刊行された。他に〈UNDERGROUND MARKET〉シリーズ(Kindle連載)の連作短篇「ヒステリアン・ケース」「アービトレーター」がある。

大森望(おおもり・のぞみ)


1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。新潮社勤務を経て翻訳家、書評家、アンソロジストに。訳書にコニー・ウィリス『航路』『混沌ホテル』『空襲警報』、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』など。主な著書に『現代SF1500冊(乱闘編・回天編)』、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、『21世紀SF1000』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズなど。編纂するアンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》シリーズ、《不思議の扉》シリーズ、《年刊日本SF傑作選》(日下三蔵との共編)など。《NOVA》で第34回日本SF大賞・特別賞受賞。