• 1


マイペースな小学生・エツコちゃんは、
下校途中に森林公園を通るのがお気に入り。
新鋭が描くシネマオマージュシリーズ、第3弾。


































本作のご感想をお待ちしています。感想フォームからどしどしお送りください!

スズキスズヒロ先生の次回作は、近日公開予定です。
お楽しみに!

2015/07/21 更新


TRAINSPOTTING
スズキスズヒロ

TAXI DRIVER
スズキスズヒロ

KIDS RETURN
スズキスズヒロ
  • 1

スズキスズヒロ(すずきすずひろ)

1992年、仙台市生まれで在住。過去作は全てmatgrosso参照。
Twitter:@suzuhirosuzuki

タイトルをお借りした映画のご紹介ですが、今回はキタノ映画です。キタノ映画といえば「ヤクザ」です(安易)。

「ヤクザ」と呼ばれる人たち。実際に会ったことはないし、どんなことをしているのかもよくわからない。僕にとってそれは、言わば、ファンタジー的な存在です。僕の知っているヤクザとは高倉健であり、松本大洋の青春漫画であり、そしてキタノ映画そのものなのです。

落ちこぼれ高校生のマサル。ケンカの延長でボクシングを始めたマサルは子分(?)のシンジもその道に誘いますが、才能があったのはシンジの方でした。その才能を目の当たりにしたマサルはボクシングの夢を早々に諦め、ヤクザの世界へ。背中に彫り物(これもまたファンタジー要素)をし、ヤクザ道にのめり込むマサルでしたが、そう単純なものではありませんでした。また、順調そうに見えたシンジのボクシング道もまた、悪い先輩にそそのかされたりして上手くいかなくなっていきます。

互いに挫折を知った2人は、偶然の再会を遂げます。かつて通っていた高校のグラウンドで、かつてのように自転車の二人乗りをしながらあの名台詞です。青臭いけどかっこいいです(超有名ですが観てない方は映画でご確認ください)。

ほんのひととき非現実的な世界に迷い込んだけれど、ふと、気がついてみるとあの頃の自分と何ひとつ変わらない。この映画を観て抱いたのは、そんな、まるで浦島太郎やリップ・ヴァン・ウィンクルのような、おとぎ話で味わった感覚なのでした。

(スズキスズヒロ)