熱帯 森見登美彦 第1章(2) いまよりほんの少し前、ひとしれず出版された一冊の本。
謎めいたこの本が誘(いざな)う、魅惑のワンダーランド!

森見登美彦(もりみ・とみひこ)

1979年、奈良県生まれ。作家。2003年『太陽の塔』(新潮文庫)で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)で山本周五郎賞を受賞。2010年『ペンギン・ハイウェイ』(角川書店)で日本SF大賞受賞。その他著書に『宵山万華鏡』(集英社)、『新釈 走れメロス他四篇』(祥伝社文庫)など。2011年1月には『四畳半王国見聞録』(新潮社)が、4月には『恋文の技術』の文庫版(ポプラ文庫)も発売になった。

*著者より
 こんにちは皆様、森見登美彦です。締切に追われるのではなく、締切を追いまわす男になろうという年始の誓いは、今ここに完膚無きまでに打ち砕かれて、今はただ哀しい気持ちでいっぱいです。この哀しみを乗り越えて、読者の皆様にささやかな楽しみを提供できるならば、きっと私は今度こそ一回りグランドな男になれるにちがいない。

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