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Lab:031 anno lab 藤岡 定




「人を笑顔にするための技術」


 九州大学の松隈先生、源田先生に引き続き、九州特集3組目は、anno lab(あのラボ)藤岡さんです。anno labは、九州を拠点に、デジタル、映像コンテンツやイベント演出を数多く手がけているプロダクションなのです。デジタル先進都市九州を牽引する存在のひとつだと思います。

 anno labは、人を笑顔にさせる、楽しい気分にさせる、インタラクティブな仕掛け、演出を研究しています。体験型のコンテンツを得意としていて、なかでも、モーションキャプチャの使い方がとても洗練されているんですよ。ほかにも数々のデバイスを使いこなし、最先端の技術をいち早く導入しています。そのいっぽうで、アナログな手法も積極的に取り入れ、デジタルデバイスと組み合わせて、表現の幅を広げています。どの活動も実験してみようというエネルギーに満ちており、それが結果的に、人を楽しませることにつながっていくのです。
 技術を表現で包み込む、つまり、技術を技術として見せないことが重要だと藤岡さんもおっしゃっていましたが、それには、表現の幅、手法のバリエーションがとっても大事になってきます。
 アイデアの発想にもこの手法のバリエーションが効果を発揮します。映像中のパフュームのコンテンツは、姿勢を正確にキャプチャできるデバイスの特徴を活かすというところから発想していると思います。逆に、アナログな手法から発想して、デジタルな表現へと落とし込んでいくものも多数あります(赤、青、黄色の抽象的なアニメーションはその一例です)。
 加速度的に技術が発展していくなかで、アナログの手触り感を大事にデジタルの研究をしていくという姿勢が、今後ますます大切になっていくと思います。その姿勢がより自由で、面白い表現へとつながっていくのだと私は思います。
 源田先生は、デジタルとアナログの融合を目指しているとおっしゃていましたが、その系譜は着実に次の世代へと引き継がれていっているのです。

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