19日目! ペルー(マチュピチュ)




今日は早朝から、天空都市・マチュピチュへ向けて出発。日本語が話せる運転手・アントニオのタクシーを待つがなかなか現れない…と思ったら、別のドライバーを連れてきて、本人は「別件がある」とどこかへ消えた。




マチュピチュ行きの列車の駅は、クスコ市内でなく隣町のポロイに。クスコの中心地を離れると建物もまばらになり、雰囲気がガラリと変わります。ちなみにマチュピチュへ行く理由は「なんかかっこいいから」byノダD




周りの建物とムードが全然違って、とてもきれいなポロイ駅。しかし地元の人は駅に入れないらしい。格差を感じる。




マチュピチュ行きの列車は1日3本。それぞれにグレードがあり、一番安い「バックパッカー」はシンプルなサービス(往復約10000円)。「ビスタ・ドーム」は景観が楽しめる天窓があり、軽食も付く(往復約15000円)。「ハイラム・ビンガム」は食事やワインが出る豪華仕様(往復約59000円)。




我々はビスタ・ドームでマチュピチュを目指します。ペルー・レイルの車両、ピカピカです。




これがビスタ・ドーム。天窓が! シートも結構立派です!




テーブルを挟んで。カメラの準備に余念がないWおっさんズ。




軽食タイム。コカ茶、オレンジジュース、マフィン、パン、ジャム。あとハムとチーズ。男女ペアの車掌さんとボーイさんが、きめ細やかにサービスしてくれます。毛布も貸してくれました。




山の景観がすごくなってきました。これがペルーの山か…!




車窓から遺跡発見。こうしたところを歩いて、マチュピチュに向かうというのも人気とか。




マチュピチュ駅到着。ザ・秘境みたいなのを想像してたけど、そうでもなかった。観光客しか乗らない列車なので、設備はどこもキレイ。




麓のマチュピチュ村です。お店はたくさんあっておみやげも食事も困らなそう。




マチュピチュ遺跡へは、駅からバスで「ハイラム・ビンガム・ロード」を登ります。バス停で乗車券を買ってレッツGO!




マチュピチュの入り口に着きました。入場料の支払いは現金(ペルーの通貨「ソル」)だけで、ドルもカードも使えず…高額なレートの両替をするはめに。




まずは斜面を登っていきます。ふと横を見ると、すでに小路が続いていて…高まる期待感!




いきなりキタ! マチュピチュだ~! 写真とかでよく見る光景だ! それは見られるアングルが決まっているからだった! でも生で見た方が全然カッコイイ!




3人で記念撮影。この後しばらく上からの眺めを堪能。




遺跡に残された市街地へ。ここは入り口。




市街地の中も高低差があります。向かって左側は石切場や神殿が続き、広場を挟んで右側は居住区です。




遺跡のはじっこ。ここからアメリカ人探検家のハイラム・ビンガムさんが登ってきて、マチュピチュを発見したそう。こんな急斜面を登ってきたのか~!




遺跡の中に、リャマが放牧されてる。




こんなことしても意に介さず。近寄っても触っても気にしません。人に慣れてらっしゃる。




子リャマちゃん! かわいい~。




「ワイナピチュ」(「若い峰」という意味)の登山口。頂上から遺跡を見るのも人気のコースだけど、日帰りで時間的に余裕なく断念。




居住区エリアへ。路地裏探索ができてすごく楽しい。当時の生活が想像できて、ワクワクする。




遺跡の入り口方面。くねくねした道は、駅からバスで登ってきた「ハイラム・ビンガム・ロード」。入り口側の斜面は段々畑が広がってます。




インカは潅漑技術が進んでいた。斜面に沿って設けられている「16(ヵ所)の水汲み場」




4時間でぐるりと遺跡を一周。駆け足だったけど満喫した!




麓のお店でピザを食べる。これがおいしかった! ペルーは料理のレベルが基本的に高いけど、中でも小麦粉をこねて焼く系のものは外さないイメージ。




時間ギリギリまでおみやげを買い、列車までダッシュ。写真もブレております。




帰りも軽食が出ます。疲れた体にコカ茶が染みます。




車内に突然轟く「トゥルルルルルルル!」という声。民族舞踊「カパック・コーヤ」が始まりました。




そして曲が変わると、女性の車掌さんがモデル歩きで登場! アルパカニットのファッションショー。続いて男性の車掌さんも、モデルとしてウォーキング。車内大盛り上がり!




最後に3人でポーズ。各車両担当の車掌さんとボーイさんが行うショータイムでした。その後はショーでアピールしたニットの販売があったのですが、街のおみやげと0の数が2つ違う高級品だったので諦めました…。




ポロイ駅到着。すっかり真っ暗に。




朝頼んだタクシーが迎えに来てくれています。「これ頼んでなかったらどうなるんだろう」というくらい、周りには何もない…。




ホテルに戻ってから向かいのレストランへ。テンジクネズミ「クイ」をオーダー。オープンキッチンを覗くと、なんだかすごいものが丸焼きに…おおう…。




アルパカのステーキとクイの丸焼き。クイはちょっと油っぽくて小骨が多く、鶏肉に近い味。アルパカステーキはものすごくおいしかった! アルパカはかわいいうえに、おいしいなんて! 大満足で35日間世界一周・19日目終了!



20日目! ペルー(クスコ~プーノ)




おはようございます。今日はチチカカ湖畔のプーノに移動。ホテルの朝食を食べて、アントニオのタクシーでバスターミナルへ。




バスターミナル。ペルーは山の斜面に何か描いてあることが多い。紋章的なものがどーんと。




アントニオと記念撮影。ボラれるかも…と警戒していたけど、プーノ行きのバスチケットも取ってくれたし、なんだかんだとお世話になりました。




これがプーノまで行くバス。思っていたよりもキレイでよかった。




丘の上に立つインカ帝国9代皇帝「チャパテク像」に見送られて、いざ出発!




街を出るとすぐに広がる風景。標高3300mのクスコから3800mのプーノへ。その道中は標高4000mを超えるという。




標高が高いと紫外線も強い。日焼け対策で終始こんな感じ…。




4200mくらいが標高マックスでした。山の上には雪が。しかしバスに乗ってるだけなので、さほど体がキツかったりはせず。




放牧されているリャマのみなさん。標高は高いけど、ずっと家畜がいるか、畑があるかのどちらかだった。




休憩中。バスの車体下にあるトランクルームから人が!? 交替の運転手をここに乗せてたらしい…。




プーノ到着! 明日乗るラパス行きのバスのチケットを買っておきます。何かと世話をして手数料を取りたがる客引きのおばちゃんがずっと着いてくる。




客引きのおばちゃんが勝手にタクシーを止めて、荷物を乗せちゃう。おばちゃんのセールストークを無視して、ホテルへ向かう。




ホテル「マンコ・カパック・イン」。なんだか凄い名前ですが、マンコ・カパックはインカ帝国初代皇帝の名前です。




チェックインしても、まだついてくる客引きのおばちゃん。ガン無視してたら帰って行きました。




「宿泊費はバス・トイレ付きで20ソレス」と書いてある。この写真が翌朝役に立とうとは…。




さて街へ、というわけで中央市場に。プーノにもツーリストポリスが至る所に。




市場の2階にあったジュース屋さん。ペルーは生搾りジュース屋さんがたくさんある。




チリモヤ・パパイヤ・パイナップルのミックスジュース。おいしい! そしてボリュームいっぱい、おなかもいっぱい。




どこの街にも大抵ある「カテドラル」。スペイン語で「中央教会」という意味です。




ペルー料理のレストランへ。ノダDも山本さんも高山病で頭が痛いらしい。なぜか私は元気。




ペルー料理は「セビーチェ」(南米風マリネ)、そうめん入りスープなどがおいしくお気に入り。 35日間世界一周・20日目終了!



21日目!
ペルー(プーノ)~ボリビア(ラパス)




安宿ゆえ朝ごはんはパンとジュースだけ。でもジュースはやっぱり生搾り!




チェックアウトでトラブルが。「日本人は20ソレス」と書かれた紙が消えていて、フロントで20「ドル」請求される。それ3倍の値段…! 昨日撮った20「ソレス」の写真を見せたら「OK、OK」とか言われて20ソレスになった。え~!




そういえば「ペルーの人は、うそついても悪びれない」と、江田インのヒロコさんが言っていた…気を取り直してボリビア・ラパス行きのバスに。




ボリビア入国のため、イミグレーションカードが配られます。バスで記入するのは初めての経験。




国境手前の街で休憩タイム。そして両替をする。




そして国境に到着。まずはペルーの出国手続きをとります。




あの丸いゲートをくぐれば、そこはもうボリビア!




そして入国審査。ペルーの出国もボリビアの入国も、かなりゆるめ。




国境近くの街コパカバーナ。ここまでのお客さんもいるため、ラパス行きの人は一回り小さいバスに乗り換え。その前にチチカカ湖畔のホテルでランチ休憩。




むむ。茹ですぎでベロベロになったミートソーススパゲティ。高地だからお湯を沸かすタイミングとか違うんだろうな…それでこんなかんじのパスタが出たのかな…とか色々思いを馳せる。




チチカカ湖! まるで海みたい! といいつつ、これは昔海だったものがせり上がって大きくなったのだ。ここから立ち昇る水蒸気が、高地とは思えない豊かな気候を作っているらしい。




バスの運転手さんもサービス過剰なので、いろんな所で「ナイス・ビューポイント!」といいながらいちいち止まってくれる。




おかげでイイ写真が撮れました。




東京ガス?! と思ったら、ボリビアは中古車の販売が多いのです。以前の塗装のまま走っています。




船でチチカカ湖を渡る……って、フェリーじゃないの?! ほぼイカダじゃないか?! と、衝撃を受ける。ボートにバスが乗っています。コパカバーナで小さいバスに乗り換えたのは、このためでもあったのか。棒で押して人力で方向転換とかしてるし。




乗客はバスから降りてボートに。そうよね…軽くないとね…ていうかあのまま沈んだりしたら、間違いなく死ぬし。




チチカカ湖の水はわりと冷たくて、見た感じ深そうだった。標高3800mなのに、ここがかつて海だったとは。




乗客は無事に対岸に。




バスも無事に着いた! よかった…沈んだら荷物も沈んじゃうのでドキドキした。ちなみに年間5~6台は沈むらしいよ……。




バスに再び乗り込んでラパスへ! 途中の雲が凄い。チチカカ湖の水蒸気でできたこの雲が、標高4000m近い場所での畑作や家畜の放牧を可能にしているんだなあと思う。




ラパスに近づくにつれ、また風景が変わってきました。




さ、さらに風景が変わってきた…! さっきまでの牧歌的な大自然はどこへやら…完全に灰色の街。




鉄くずでできたチェ・ゲバラ…! ここはボリビアの首都ラパスの隣町、エル・アルト。一体どういう街なの?! 迫力ありすぎる。




丘の上から見たラパス。すり鉢状の街にみっしり建物が建っている! すり鉢の中心部ほど治安がよく、外側は治安が悪いらしい。ここはバスの運転手さんが止めてくれた駐車場なので、たぶん安全。




電車がないラパス、道は常に大混雑。




バスターミナルに行くはずのはバスが、なぜか目的地ではないホテルへ。なんで?? と思ったら、防犯のため、ここで荷物の受け渡しをするらしい…。ここからタクシーを呼んで、宿泊先のホテルへ。




ホテルのオーナーさんから「ラパスでの心得」(主に防犯上の)を聞いた後、夕飯を食べにタクシーで街へ。しかしものすごい渋滞に!




ボリビア料理のレストラン。人気メニュー「牛肉の煮込み」がなく、代わりに勧められた「ハチノスの煮込み」。ぱっと見おいしそうだけど、食べようとすると衝撃的な匂いが! 食べ物から牛舎の匂いがする! 忘れられない思い出。半分くらいでギブアップ。ほうほうのていでホテルに帰り35日間世界一周・21日目終了!



22日目! ボリビア(ラパス)




おはようございます。日本人宿「一番ホテル」さんの朝食。ボリビアでこんな和風の朝ごはんが食べられるなんて!




ウユニ塩湖へのチケットを買いにバスターミナルへ。昨日、防犯のために辿りつけなかったバスターミナル…どんなにコワイところかと思ったらこぎれいな場所だった。ここでまず行きのバス「オマール社」のチケットを購入。




帰りのバスは、一番高級な「トド社」に。こちらはバスターミナルの外にあり、ツーリストポリスが案内してくれた。
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    1976年1月31日、千葉県柏市生まれ。女子美術短期大学卒業。イラストレーター・マンガ家・グラフィックデザイナー。2人の姉と双子の弟がいる。99年「コミック・キュー」でマンガ家デビュー。08年に旅チャンネルの番組『行くぞ! 30日間世界一周』に出演し、その後『30日間世界一周! 』(全3巻)としてマンガ化。09年に続編『行くぞ! 30日間世界一周 2周目! 』に出演し、『35日間世界一周!!』(全5巻)としてマンガ化。09年に離婚し12年に世界一周メンバーのノダDと再婚(事実婚)。その顛末は『結婚さえできればいいと思っていたけど』(幻冬舎)に詳しい。その後も精力的に国内外の旅行を継続しており、『世界ボンクラ2人旅! タイ・ベトナム前半戦/後半戦』他刊行。現在は一男の母。趣味の空手は弐段の腕前。

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