35日間世界一周!! 【Part3南欧南米・世界遺産編】
ぼんくらトリオが、無謀なスケジュールで世界一周の旅に出た!
その顛末はコミックエッセイ『35日間世界一周!!』に描かれ、
このたびめでたく全5巻で完結しました。
それを記念し、旅の見所を写真で振り返ります。第3回は南欧南米・世界遺産編!
13日目! イタリア(ヴェネチア)
おはようございます。ちょっとピンぼけですがホテルの朝ごはん。今日は世界遺産・ヴェネチアをたっぷり観光します。
ヴェネチア名物、迷路のように入り組んだ細い路地。入ってみましょう。
路地を抜けた先に…。
水上バス・ヴァポレットの発着場が! 水上バスは頻繁に来ます。観光客だけでなく、市民の足なのです。
川萌えおじさんノダDの目が怪しく光る…今日はオレの日!
一番広い運河はまさに大通り。いろんな船が絶えず通っています。
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。ヴェネチアは素敵な建物だらけ。
ヴェネチアの中心部、サン・マルコ広場へ。豪華絢爛なサン・マルコ寺院!は大行列だったので中には入らず…。なにしろ35日間で世界一周。時間貧乏性の我々にはちゃちゃっと見られるところが理想です。
こちらもヴェネチアの風景に欠かせない「鐘楼(しょうろう)」。こんなに高い建物(98.6m)を9~14世紀の昔に建てたとは! さすがヴェニスの商人。行列が少なかったので入ってみることに。
鐘楼の上からヴェネチアを一望。運河だけでなく、海もエメラルドグリーンなんだな~というのがわかります。
鐘楼なのでもちろん鐘があります。今でも時を知らせてます。
路地を散策してショッピング。中に金魚が入ってる、ヴェネチアングラスの置物がかわいい! 私もノダDもおみやげにゲット。
ヴェネチアのカーニバルといえば仮面! マスカレード! さるころちゃんパペットにぴったりの仮面がおみやげ屋さんに。なぜ買わなかったのか、いまだに悔やまれる。
お昼ごはん。基本的にヴェネチアの物価は高め。あんまり高くなさそうなイタメシ屋…と思って入ったら、中国人がやってるイタリアンでした。普通においしかった。
ランチの後はデザートを……というわけで向かいのジェラート屋さんへ。さすがイタリア、どこで食べてもおいしい!
裏路地散策。映画のセットみたいで、どこもかしこも絵になる。
路地裏を歩くと、よく行き止まりがあります。でも道筋を示す案内も多いので、あまり迷いません。
大運河にかかる最大の橋、リアルト橋!
リアルト橋にはおみやげ屋さんがたくさん。ここが橋の上だということを忘れてしまいます。
ゴンドラの漕ぎ手「ゴンドリエ」が着るボーダーシャツ。おみやげ屋に売っているパチものではなく、地元のゴンドリエ御用達のプロ仕様。ノダD、テンションアップで1着お買い上げ! でも東京で着たら、普通のボーダーシャツにしか見えない…。
ゴンドラでヴェネチア観光。ゴンドリエは曲がる時に、「アウェー!」的な声をクラクション代わりに発します。
フォトジェニックな運河に大興奮~!
だけど……(続
じゃっかん異臭が……。ヴェネチアは基本、生活排水を運河と海に依存しています。つまり、細い運河はドブの香り。
前方にがっつり陣取る川萌えおじさんノダDと、路地大好きおじさん山本さん。ゴンドラはゆっくりした速度で運河を巡ります。約40分で終了。
ゴンドラの後は再びヴァポレットに乗り、まずはリド島へ。海の男でもある山本さんは、そこでビーチをエンジョイ。ノダDとさるころはヴェネチア島を半周するコースへ。
サン・マルコ寺院の向かいに浮かぶ、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島。こちらも白い建物と鐘楼が素敵!
サン・マルコ広場の近く、サン・ザッカリアで乗り換えて、いざヴェネチア島半周コースへ。先頭に席があるヴァポレットが来るまで見送る、川萌え男・ノダD。埠頭の向こうには豪華客船が停泊しています。
前日、ユーロスターに乗って辿り着いたヴェネチア・サンタルチア駅。ヴェネチア島の玄関口です。
さっきは徒歩で渡ったリアルト橋の下を、ヴァポレットでくぐります。
ああっっ?! 向こうのヴァポレットに山本さんが! リド島から帰ってきた山本さんと偶然すれ違う(笑)。後でまた会いましょう~。
ノダDがこのとき撮ったヴェネチア島半周コースを、動画でごらんください。
サン・マルコ広場に戻るころには、日が暮れていました。
宿のご主人に聞いたお店を目指し、夕暮れのヴェネチアを行く。しかしそのお店は休みでした(よくあるパターン)。
あてずっぽうで入ったお店が高すぎず、美味しい! アタリの店でした。旅の経験値がヤマカンの精度を上げたのかも。
なぜか隣にいたオランダ人カップルに笑われる我々…。何が面白かったのかしら…。美味しいディナーをいただいて、35日間世界一周・13日目終了!
14日目!
イタリア(ヴェネチア)~スペイン(バルセロナ)
イタリア(ヴェネチア)~スペイン(バルセロナ)
おはようございます。今日はヴェネチアを発ってバルセロナへ向かいます。
お世話になったホテル。ヴェネチアは物価はもちろん、宿泊費も高いと言われていますが、探せば比較的安価なホテルもあります。狭かったけど。
バスで空港へGO。
ヴェネチア・テッサラ空港で最後のイタリアン。空港のカフェテラス的な味。つまり、ちょっと大味。
今回はLCC(ローコスト・キャリア)の飛行機でバルセロナへ。ブエリング社の飛行機は、カラーリングが黄色でかわいい。
バルセロナ・エル・プラット空港着。空港列車の「レンフェ」で市街へ向かいます。
しかし思った以上に、レンフェの駅が空港から遠かった…。
レンフェの終点サンツ駅。「居眠りしてると荷物が無くなっちゃうよ」の表示。治安がイマイチと言われるバルセロナだけど、レンフェの中は家族連れなどが多くのどかな雰囲気でした。
予約していたホテルへタクシーでGO。
今回はアパートメントタイプのホテル。洗濯・自炊ができて宿泊費が抑えられる。3人でも充分な広さ!
夕食を食べに&明日の朝食の買い出しのために外出。海外のスーパーは楽しいのでついつい買いすぎちゃう。レストランに行く前に水のボトルを買ったのは失敗(重い)。
ホテルの管理人さんオススメのお店は都会的でオシャレ~。でもせっかくならもっと地元っぽいお店にも行きたい気分。
オランダでトライした「クロケット」がオシャレなお店にあったので、再チャレンジ。ファーストフードでも、自動販売機でもないちゃんとしたクロケット…だけどやっぱり苦手な味だった。謎のぬめっとした食感がクロケットの持ち味? 食べかけ写真でごめんなさい。
適当に「地元っぽい」バルを見つけて入ると、そこには酒飲みにはたまらない夢の蛇口が! ひねるとワインがジャージャー出てくるよ!
コレコレ! 生ハム・ハモンと白アスパラガス。トマトを塗り込んだパンとハモンの相性がばっちり&うますぎでハイテンション!
夢の蛇口とハモンに魅せられて超ゴキゲンに仕上がったノダDを、山本さんと一緒に寝かしつけて、35日間世界一周・14日目終了!
15日目! スペイン(バルセロナ)
おはようございます。今日はバルセロナ観光。世界遺産たくさん見るぞー!
まず最初の世界遺産、カタルーニャ音楽堂。モデルニスモ建築の豪華絢爛な建物が、普通のビルの合間にいきなり現れる。ビルの合間過ぎて、引きの写真が撮れない…。
旧市街地の中心、カテドラル(サンタ・エウラリア大聖堂)は残念ながら修復中。カタルーニャ・ゴシック建築の大傑作です。
旧市街を抜けてマリーナへ。お昼は本場のパエリアを食べるぞ~! これが今回の楽しみのひとつ。
レストランが建ち並ぶエリア。だけど人通りはまばら。おやおや?
お店もあんまり開いてない。とりあえず入ったお店でパエリアを注文。
ぬぬ。かなり汁っぽいパエリア登場。おいしいけど、ちょっと味が濃いかな?…って、よくよくガイドを読んだら、ほとんどのお店は13時半から開店、そしてオススメの店も載っていた。もっとちゃんと調べておけばよかった…。
がっくりしつつもアイスを食べて復活。うまいぜ!
世界遺産の主要なスポットを廻るルートの観光バス、2日間乗り放題。2階はオープンルーフで、バルセロナのからっとした気候が気持ちいい。
おお、世界遺産の「カサ・ミラ」。今日はバスから見るだけで明日行きます。
そして世界遺産、サグラダ・ファミリアに来ましたー! ドーン! でっかい! 1882年から作っていて、まだ途中です。
この時はまだ工事中だった大聖堂(その後完成)。でも建物はまだまだ建設中。
サグラダ・ファミリアの反対側(東ファサード)はイエスの誕生を表しているそう。全体に細かく、みっしりとした有機的なデザインに圧倒されます。
工事中でありながら、中にはミュージアムが。完成予想図の模型や習作など展示。
塔の1つは、エレベーターで昇り降りできます。上から見るとやはりまだまだ建設中。ここの中央に大きな塔が建つ予定らしい。
塔の内部。この空洞にエレベーターが通っています。その周囲にはぐるりと階段が。向こう側に山本さん。
お次は世界遺産、グエル公園。もともとは、ガウディさんがパトロンのグエルさんと共同開発した分譲住宅地。「自然との調和を目指す理想の場所」というコンセプトだったが買い手がつかず、公園になったそう。
入るとそこはガウディ・ランド! バルセロナを見渡せる、丘の斜面を使ったスケールの大きいデザイン。
噴水のところにいる大きなトカゲ…じゃなくてこれはドラゴンらしい。かわいい。グエル公園のマスコット的な存在。
階段を登った先から入り口側を見たところ。まるでお菓子の家。向こうには海が見えます。
崖もむき出しではありません。いたるところにデザインが施されていて、驚きの連続。
崖の間の洞窟にカフェが。外でもお茶したりお酒を飲んだりできます。
中国人観光客のみなさんは、いつもすごくポーズをつけている。カメラも大きい。そこで我々もポーズをつけて撮影。
日本人はシャイ過ぎる! どや!
と思ったけどやっぱり無理がある…ポーズ写真は後にも先にもこれっきり。
ガウディさんのおうち。ここの分譲住宅を買ったのは、開発者のグエルさんとガウディさんだけだったとか。ちなみに60軒分売り出したそう……。
そんなガウディ2大建築スポットを満喫して、今日の世界遺産巡りは終了。さて、お昼のパエリアのリベンジをしに再びマリーナにやってきました。
今度はガイドブックに載ってる有名店へ。ムール貝うまし! しかしなぜかお店はガラガラ…? と思ったら、今日はFCバルセロナの試合の日で、テレビ観戦ができるお店に人が集中していたのでした。
念願のパエリア! 昼に食べたのより確実においしい! よかった…やっぱりリサーチは必要だ…。
隣の店からサッカー中継の歓声が聞こえます。試合はFCバルセロナが勝ち進み、街中がお祭り騒ぎに。ホテルに戻って人々の喧噪を耳にしつつ就寝。35日間世界一周・15日目終了!
16日目!
おはようございます。今日は自由行動日。山本さんは街に消え、私はガウディ巡りとショッピング。ノダDは私にくっついてきます。
世界遺産、ガウディ建築の「カサ・バトリョ」。カサ・ミラよりも入館料が高いので、今回は外観だけ。
というわけで、昨日バスから見た「カサ・ミラ」にやってきました!
カサ・ミラは100年前のデザイナーズマンションです。世界遺産だけどまだ現役で、住んでる人も多い。
最上階がミュージアムで、そこから出られる屋上がすごい。煙突が人の顔!
サグラダ・ファミリアも見えます。巨大な建物だな~。
砂漠のようなカサ・ミラの屋上。謎の巨人がたくさんいます
ミュージアムの下の階には、昔のままの部屋が。
おしゃれ! かっこいい! これは100年残る…。
こんな家に暮らしていたのは、どんな人だったのかな。
カサ・ミラを見終わって、お昼は街のカフェで、ファストフード的なパエリアを。冷凍ものだけど意外においしい。でも量は少なめ(値段の割に)。
せっかくなので、再び観光バスに。バルセロナ・オリンピックのときのスタジアム、今はサッカースタジアム。
海が見える~。バルセロナの海はビーチとかではなくて、港やマリーナのイメージ。
コロンブスの新大陸発見を記念する塔、コロンブス記念塔(そのまんま)で下車。後で調べたら登れたらしい。登ってみたかった!
ワッフルでエネルギーチャージ。この辺りはバルセロナのメインストリート「ランブラス通り」があります。
世界遺産のグエル邸。ガウディさんのパトロンのグエルさんの家。ここもビルの間にあるので、引いた写真が撮れません。
カテドラル近くにある、カタルーニャ建築家協会の建物。外壁の絵はスペインを代表する画家・ごぞんじピカソさんによるもの。
そしてメインイベントのお買い物。スペインのブランド「TOUS」でお買い物しまくり!
デパートには免税の書類を作ってくれるコーナーがあります。外国人は免税してもらえるので、忘れずに書類をゲット。
本日の戦利品。やってしまった…日本のショップの半額くらいとはいえ、買いまくっちゃった…。
今夜も地元っぽいバルを開拓して、ハモン三昧。シシトウのオリーブオイル焼きをハモンに合わせるのがこちらのオススメ。確かにおいしかった! 35日間世界一周・16日目終了!
17日目! スペイン~ペルー(リマ)
本日は移動日。スペインから南米ペルーを目指します。バスで空港へ。
バルセロナ・エル・ブラッド空港。来た時も迷ったけど、今度もよくわからない…。
免税の書類にハンコをくれるのは、この小窓を通して。…わかりにくっ! これが見つけられなくて、搭乗時間ギリギリに。
あれれ? リマに行くはずがなぜかマドリードに? と思ったら、もともと直行便じゃなかった。 トランジットしてペルー・リマへ向かいます。
12時間のフライトで、リマに到着。宿泊する日本人宿「江田イン」の方がお出迎え。ノダDが宿を予約するとき、このサービスも頼んでいたらしい。
日系人の旦那様と日本人の奥様で経営している宿「江田イン」。南米シロウトなので、色々とアドバイスをいただく。
高山病の薬を薬局で買う。宿のご主人が同行して、色々教えてくれました。心強い…ありがとうございます!
そろそろヨーロッパの味に飽きてきた。米とか麺とか食べたい…ので中華を。
適当に頼んだら、ラーメンじゃなくて春雨だった。惜しい。チャーハンはばっちりチャーハン!
帰り道にコンビニ的なお店でおやつを買う。「治安はよくないので、カメラとかは下げないように」とご主人からのアドバイス。ドキドキしながら宿に帰る。35日間世界一周・17日目終了!
18日目!ペルー(リマ~クスコ)
今日も移動。朝ごはんを食べて高地のクスコへ向かいます。
宿の奥様ヒロコさんオススメの南米のフルーツ「チリモヤ」。ペルーはアマゾンがあるので、果物も豊富とか。ライチみたいな味&とろとろした食感でおいしかった!
リマのホルヘ・チャベス空港。ここからクスコへ。
空港でも高山病対策の薬が売っていました。「ソロチ・ピル」は頭痛薬。しかしこのチラシ、「4人に1人が高山で具合が悪くなる」というのがわかりすぎる。
宿のご主人に聞いて買った、高山病に効くお薬「コラミーナ」。高地に着く1時間前に服用。飛行機内で舐めます。
溶けきらないうちにおやつが出たので、コラミーナを一回口から出して…うっかりそのまま捨ててしまった…。半分くらいしか舐めてないけど大丈夫かな…。
不安を抱えつつ、クスコに到着。薬が効いたか、心配していた頭痛も腹痛もなし。3人ともとりあえず大丈夫でした。
空港を出た瞬間、日系ペルー人とおぼしきタクシー運転手に声をかけられる(日本語で)。怪しい…と思いつつも、おもしろそうなので彼のタクシーに乗ることに。名前はアントニオだそう。
マチュピチュへ行くためのチケットを取りに、ペルーレイルの駅へ。日本語ができるアントニオのおかげで、スムーズに発券できた模様。ありがとうアントニオ! さんくすこ!
治安が心配なクスコ。首締め強盗とかが出るらしい…と聞いて、セキュリティのしっかりしたホテルを取った。素敵なロビーでは、高山病に効くという「コカ茶」が飲み放題(コカの葉っぱは日本には持って帰れません)。
クスコ市街へ。標高3600m、インカ帝国の中心都市だったが16世紀にスペインに征服され、スペイン風に変えられたという。街が世界遺産に指定されています。
郵便局へ。買いまくったおみやげを先に日本に送ります。パスポートのコピーが必要、でもちゃんと用意してあったのでセーフ。
ハンバーガーショップでお昼。生搾りジュースはチリモヤをオーダー。ハンバーガーは不思議なスパイスがきいてて美味しかった。バンズもふかふか!
アルマス広場へ。街中にツーリスト・ポリスがたくさんいて、観光客を守ってくれています。でもそれくらい危ないってこと…? ちょっと不安に。
カテドラル。民族衣装を着た幼児がアルパカの赤ちゃんを連れていて、写真を撮るとお金を要求されます(私は写真を撮れず)。
「カミソリ1枚通さない」と言われる、インカの石垣。巨大な石が隙間なく組まれています。
12角ある石垣。精緻に組まれた、インカの技術を代表するスポット。ここを案内してチップを請求する男の子がいた。ビデオに撮らせてもらったので、チップはあげました。
夜はペルー料理。海・山・アマゾンの豊富な食材、アンデスとスペインの文化が融合。これが美味しい! 日系人や中華系移民も多いので、日本人の口にも合う!
お気に入りは「アロス・コンポージョ」というチキンのパエリア。美味しかった~。
治安が悪くてコワイコワイと言われていたけど、夜のクスコは大賑わい。アルマス広場も人でいっぱい。
人垣の中には謎のダンスを踊る集団が! 大変盛り上がったクスコの夜を見て、35日間世界一周・18日目終了!
旅も中盤戦! 日本の裏側、南米にやってきたボンクラ3人組の旅は後半戦に突入です。
※第4弾は2014年10月30日(木)に登場です。どうぞお楽しみに。
2014/10/23 更新