中村文則インタビュー 中村文則 中村文則インタビュー 10月14日(金)、いよいよ発売! 待望の新刊『王国』は、昨年、大江健三郎賞も
受賞した話題作『掏摸〈スリ〉』の兄妹編にして、初の女性主人公作品。
「書き続けてきたからこそ、辿りつけた」という本作の魅力、さらに本誌連載
「twinkling stories」との秘かな接点について、存分に語っていただきました。
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  •   『王国』(河出書房新社)
    ある特殊な仕事をするユリカ。彼女の周囲に立ち込める不穏な気配……その中心にいるのは、闇社会に生き、多数の人間を操る男「木崎」。果たして“絶対悪”に魅入られた人間は、その運命から逃れることができるのか。人間の本質に挑み、大江健三郎賞を受賞した話題作『掏摸〈スリ〉』の兄妹編にして、最初に読む中村文則作品としても最適な傑作クライムノベル、いよいよ刊行!
        
      『掏摸〈スリ〉』(河出書房新社)
    東京を仕事場にする天才掏摸師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。巨大な力を持ち闇に生きる、その男の名は「木崎」。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。もし逃げれば……最近、お前が親しくしている子供を殺す」。その瞬間、木崎は彼にとって、絶対的な運命の支配者となった。アジアでの翻訳を越え、英訳、仏訳も決定!
        
      『悪と仮面のルール』(講談社)
    父から「悪の欠片」として育てられることになった僕は、「邪」の家系を絶つため父の殺害を決意する。それはすべて、屋敷に引き取られた養女・香織のためだった。ひとりの女性を思い、顔を変え、身分を変え、世界の「悪」を超えようとする青年の疾走を描いた、著者渾身の書き下ろし長編小説。早くも英訳が決定!
        
  • 中村文則(なかむら・ふみのり)

    作家。1977年愛知県生まれ。福島大学卒業。2002年、『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。2004年、『遮光』で野間文芸新人賞、2005年、『土の中の子供』で芥川賞、2010年、『掏摸〈スリ〉』で大江健三郎賞を受賞。その他の著書に『迷宮』『王国』『悪と仮面のルール』『悪意の手記』『最後の命』『何もかも憂鬱な夜に』『世界の果て』などがある。