いま私たちに「もっとも有用な本」 内田樹 いま私たちに「もっとも有用な本」 2011年3月11日に発生した東日本巨大地震について、被災され、いまなお不便かつ不安な生活を強いられている皆さまに心からのお見舞いを申し上げます。
マトグロッソ編集部は東京の神田地区にあって、書棚や机、パソコンなど電子機器が倒れ、本や書類が散乱する程度の被害で済みましたが、その後続々と入ってくる被災地の状況に、心を痛めています。役に立てない自分達の無力さにも、やるせない思いが募ります。
のちには原発不安まで発生し、いまや、誰もが心安らかに日々を過ごせる状況にはありません。しかしだからこそいたずらに気持ちを乱すことなく、心を強く持ち、落ち着いて事態に臨む必要があるのではないか。そう、思います。
マトグロッソではいつも、これまでの価値観や発想で立ち行かなくなったとき、手に負えない困難に遭遇したとき、そういうときはいつも、「本」をよすがに学んでいく、そういう方針を取ってきました。
私たちのそばにはいつも本がある。本はいつも、私たちを支えてくれる。
その考えのもと、いまこそ私たちの心に有用な本を、内田樹さんに選んでいただきました。




































































『十五少年漂流記』(ジュール・ヴェルヌ 著/新潮文庫)










『赤毛のアン』(ルーシー・モード・モンゴメリ 著/新潮文庫)







『若草物語』(ルイザ・メイ・オルコット 著/角川文庫






『あしながおじさん』(ジーン・ウェブスター 著/新潮文庫)







『飛ぶ教室』(エーリッヒ・ケストナー 著/講談社文庫)

内田樹(うちだ・たつる)

1950年、東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。武道と哲学研究のための学塾・凱風館を主宰するとともに、思想、文化、武道、映画など幅広いテーマで著作活動を行っている。07年『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で小林秀雄賞を、10年『日本辺境論』で新書大賞を受賞。近著に『街場の文体論』『修業論』『街場の憂国論』『内田樹による内田樹』、共著に『荒天の武学』『聖地巡礼ビギニング』『一神教と国家』『街場の五輪論』など。

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