小説にサウンドトラックはあり得るか 菊地成孔 第9回 黒人音楽と『ブラック・ノイズ』 小説の記憶が求める音を掬い上げ、想像のなかで戯れるという至福の試み、第9回。
……なのですが、今回は、ラップ・ミュージックの“研究書”として話題の『ブラック・ノイズ』を読み、そこにリアルな音を当てていくという、これまでとはちょっと違った試みに挑戦します。


『ブラック・ノイズ』(トリーシャ・ローズ)







『Ascension』(ジョン・コルトレーン)



菊地成孔(きくち・なるよし)

1963年、千葉県生まれ。音楽家、音楽講師、文筆家。84年にプロデビュー。その後、デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデン、SPANK HAPPYなどのグループを主宰、現在は菊地成孔ダブ・セクステット、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールで活動中。著作デビューは03年『スペインの宇宙食』(現在小学館文庫)から。対象は音楽、映画、料理、服飾、格闘技と幅広い。 近著に『ユングのサウンドトラック』(イースト・プレス)、大谷能生との共著で『東京大学のアルバート・アイラー』(文春文庫)、『アフロ・ディズニー』(文藝春秋)など。
2010年9月には『アフロ・ディズニー2 MJ没後の世界』と、菊地成孔の00年代の音楽家としてのベストワークス「闘争のエチカ」(上下)も発売になった。