伊坂幸太郎・著『バイバイ、ブラックバード』(双葉社)刊行記念特別企画 結果発表!! 《第3弾》

第3弾の今回は、Q5についていただいた回答を掲載します! みなさまから寄せていただいた回答を発表するのも今回が最後です。たくさんのご回答、本当にありがとうございました。


◎Q5 マトグロッソで今、CD日記のようなものを書いているのですが、「伊坂、これ聴かないと駄目じゃないか!」というアルバムがあれば教えてください。


邦楽


◆フジファブリック

『フジファブリック』(最初は1stがオススメです。伊尾幸介 15歳)
『FAB FOX』(チャペス 24歳/田島 17歳)


◆andymori(アンディモリ)

『ファンファーレと熱狂』(この中の「CITY LIGHTS」がおすすめです!! 七 20歳)
『andymori』(もうご存じかもしれませんが、荒削りでどこか懐かしいロックです。梅雨空祭り 21歳)


◆ASIAN KUNG‐FU GENERATION

『マジックディスク』(ひろ 26歳/So-la)


◆BUMP OF CHICKEN

『ユグドラシル』(物語がひらひらと舞っているようで、私にはとても切なく響きます。特にこのアルバムに収録されている「ロストマン」がおすすめです。 ベル 15歳)
『jupiter』(瀬戸内おこのみボーイズ 25歳/BUMPならどれもおすすめです。歌詞が! D-SUKE 22歳)
『present from you』『THE LIVING DEAD』
(前者は「ラフ・メイカー」、後者は「K」という曲が特におすすめです。青嶋 24歳)


◆吉井和哉

『39108』(ツイマス 26歳)
『VOLT』(yori 32歳)


◆斉藤和義

ベストアルバム(えびうさぎ 18歳)


◆中村一義
『金字塔』(ヒロ 20歳)


◆UA×菊地成孔

『cure jazz』(日本人が英語を歌う際の発音が気にならないならば、聴いててリラックスできると思います。Pen 27歳)


◆GOING UNDER GROUND

『かよわきエナジー』、『おやすみモンスター』
(若い良さと成長した良さがあって一枚にしぼれませんでした。篠 23歳)


◆Dirty Old Men

「Dirty Old Men e.p.」※シングル曲※タワーレコード限定発売。(mittan 22歳)


◆GARNET CROW
シングル「二人のロケット」あるいは、ベストアルバム『Best Selection 2000 to 2005』
(ベストアルバムのほうは「未完成な音色」という曲が特におすすめで、”大地に耳をあてて目を閉じてみたら 君も感じられた筈のめぐりくる運命”という表現がすばらしいです。曲も、声も染み入るように入ってきて、初めて聴いたときは『オーデュボンの祈り』を想像しました。伊坂さんのポエジーと通ずるものがあると思うので、ぜひ聴いてみてください。メガ 20歳)


◆GRAPEVINE

『Sing』(せーや 18歳)


◆Mr.Children

『Mr.Children 1992-1995』『Mr.Children 1996-2000』(SGR 23歳)


◆OGRE YOU ASSHOLE

『フォグランプ』『アルファベータVS.ラムダ』
(伊坂さん、ぜひ聴いてみてください。摩訶不思議な歌詞、英語のような日本語で歌うボーカル出戸くんの歌声がくせになってしまいます。CDもいいけど、ライブのほうがかっこいいです。静かで激しい……。田平和子 42歳)


◆perfume

『GAME』(瀬戸内おこのみボーイズ 25歳)


◆凛として時雨

『Inspiration is DEAD』(瀬戸内おこのみボーイズ 25歳)


◆RADWIMPS

『RADWIMPS4~おかずのごはん~』(あまり音楽は詳しくないので、マトグロッソで伊坂さんが紹介しているCDも知らないものばかりです。なので、機会があれば聴いてみたいと思います☆ その中でRADWIMPSは素敵な歌詞が多くて、個人的に好きなので伊坂さんにも聴いてほしいと思いました☆ 仁美 28歳)


◆SHOGUN

『You’re the One』(単なる私の感覚の問題ですが、伊坂さんの小説になぜかしっくり合うんです。「聴かないと駄目じゃないか!」とは言いませんが・笑 take)


◆the band apart

『K and his bike』(彼らの音楽はとても独創的で、ロックに限らず様々なジャンルの音楽を独自に消化、吸収したサウンドが持ち味。ぜひ、聴かれることをおすすめします。stomachache 22歳)


◆レミオロメン

『花鳥風月』(個人的にレミオロメンが好きなので、これはぜひ伊坂さんに聴いてほしいです。さえら)


◆トルヴェール・クヮルテットwith本多俊之 
『High Five』(もうご存じかもしれませんが……。ロール 25歳)


◆SOPHIA
『ALIVE』(正直音楽は疎くてわからないのですが、SOPHIAの『ALIVE』が僕の青春でした。まだでしたら、ぜひ聴いてみて下さい。鈴木 啓太 28歳)


◆tacica(タシカ)

『ハカランダ jacaranda』(tacicaを聴くと「夜」を感じます。ドキドキする。大好きです。室井理恵 28歳)


◆鷲崎健

『Singer Song Liar』(にぎやかで軽やかで楽天的な一枚です。梅雨空祭り 21歳)


◆嵐

『Time』(わさび唐辛子 21歳)


◆クラムボン

『2010』(ねこま 27歳)


◆コブクロ

『5296』(私がおすすめしたいのはコブクロの『5296』というアルバムです。ブラックミュージックの洗礼を受けた黒田さんが作詞作曲した「月光」という歌が特に良いです。エレキギターも咆哮のようなボーカルも、すごく恰好良いです。恰好良いといえば、「水面の蝶」というのもまた鳩尾〈みぞおち〉に来ます。伊坂さんが聴かなさそうな〈勝手なイメージですが〉ラブソングもあり、彼らの歌の幅の広さが感じられるアルバムです。湯浅美幸 17歳)


◆椎名林檎

『無罪モラトリアム』(個人的に好きです。信太 26歳)


◆スピッツ

『インディゴ地平線』(伊坂さんの本を読んでいると、なぜだかスピッツのことを思い出します。ほんとにいいアルバムなのでぜひ聴いてみてください。アロエ 24歳)


◆東京スカパラダイスオーケストラ

『WORLD SKA SYMPHONY』(とりこし 18歳)


◆ビアンコネロ

『家』(龍生 13歳)


◆ポルノグラフィティ

『PORNOGRAFFITTI BEST JOKER』(私の趣味が狭いのでおすすめしにくいですが、ポルノグラフィティさんの『PORNOGRAFFITTI BEST JOKER』が好きです。収録されている「横浜リリー」がおすすめです。富松 19歳)


◆L’Arc〜en〜Ciel

『ark』(りお 21歳)


◆桑田佳祐

『孤独の太陽』(桑田さんはあまり伊坂さんの好みじゃないかもしれませんが、ぜひこれは聴いてみてほしいです。ボブ・ディランが桑田さんに憑依したようなアルバムなので、伊坂さんがどうお聴きになるか感想が聞きたいです。so1ro 25歳)


◆SUPER BETTER BETTER DOG

『ラ』(アゴ)


◆矢野真紀

『この世界に生きて』(暗い世界観ですが、どうしようもなく退廃的な曲調が中毒になってしまいます。おすすめです。さっくり 19歳)


◆ムック

『球体』、『志恩』
(一番最近リリースしたアルバム『球体』も、その前の『志恩』もすごくいいです。〈←タイトルも素敵じゃないですか?〉 絶望の中に射す希望って感じです。ロック好きなら聴いて損はしない!と思いますので、ぜひご一聴いただきたいです!! 伊坂さんが気に入ってくれたら半端じゃなく喜びます。リナ 23歳)


◆ROCK’A’TRENCH(ロッカトレンチ)

「ビューティフルサン」※シングル曲(さかさ まか 22歳)


◆阿部義晴

『四ツ葉の森(上)』(「一本の映画を見ているようなCDを作りたかった」というアルバムで、すべてひとりで作っています。(上)というからには(下)も出るはずです。しかし、いつ発売になるかわかりません。決してヒットチャートを賑わすような音楽ではありません。だけど、機会があれば聴いてほしいなと思います。考え方が、伊坂さんに似ているなぁと思うことが多々あるので。みき 33歳)


◆BONNIE PINK

『Heaven’s Kitchen』、『evil and flowers』


◆EGO-WRAPPIN’

「くちばしにチェリー」※シングル曲
(初めて聴いたとき、今まで聴いたことがない音に衝撃を受けました。どちらも日本人アーティストが歌っていると知ってさらにびっくり! 伊坂さんのCD日記は、新しい音楽に出合うきっかけになっています♪ ぽん 17歳)


洋楽


◆Fun.

『Aim & Ignite』(最近一番聴いているアルバムです。 Jellyfishstory 36歳)


◆Jason Mraz

『We Sing,We Dance,We Steal Things』(C.O 19歳/『We Sing, We Dance, We Steal Things』ってやつを聴いてみてください! まさか幸太郎 20歳)


◆Melee(メイレイ)

『DEVILS & ANGELS』(fukuroo 20歳)


◆MUSE

『H.A.A.R.P』(おすすめです。初めてロックバンドの音楽をドラマチックという言葉で形容したくなりました。どのアルバムもおすすめですが、世界最強の”ライブバンド”と呼ばれるMUSEなので、ぜひライブ盤で聴いてほしいです。今年フジロックにも来ますよ。げんあん 26歳)
『Showbiz』(けっこうよかったです。ピロロン 21歳)


◆mew

『Frengers』(青木正一 27歳)


◆Oasis

『(What’s the story) Morning Glory』(ゅぅ 28歳)


◆Sigur Rós

『takk…』、『残響』(もうご存じかもしれませんが……。ロール 25歳)


◆SKUNK ANANSIE

『POST ORGASMIC CHILL』(ぺんぎん 31歳)


◆The Cure

『kiss me,kiss me,kiss me』(ハンナ 34歳)


◆Ben Harper And The Blind Boys Of Alabama

『there will be a light』(まめこ 32歳)


◆The Beach Boys

『Sounds Of Summer』(初めて聴く場合はぜひこのアルバムから! 宮島聡一郎 17歳)


◆SANTANA

『哀愁のヨーロッパ』(akaitok 17歳)


◆JEFF BECK

『EMOTION & COMMOTION』
(全米1位になったやつです。Ropo)


◆Buddy DeFranco

『Mr. Clarinet』(既聴でしたらごめんなさい。ジョナ 28歳)


◆MAROON5

『Songs about Jane』
(ビートルズ以外の音楽は詳しくないので……ただ、僕はビートルズの次にマルーン5が大好きです。『Songs about Jane』は何カ月でも聴いていられます。ハザマケンジ 22歳)


◆Belle and Sebastian

『Dear Catastrophe Waitress』(今度のフジロックに来るということで、聴いてみたらとてもカワイイ演奏でビックリしました! 聴いているだけで楽しくなる音です。げんあん 26歳)


◆KEANE

『HOPES & FEARS』(本人たちには不本意ながら、最近イギリスの保守党のキャンペーンソングに無断で使われたそうです。そういえば、日本の政党はキャンペーンでロックバンドの曲を使いませんね。文化でしょうか? 当時、ギターレスバンドとしてちょっと話題になりましたが、すごくきれいなメロディです。げんあん 26歳)


インストゥルメンタル


◆工藤重典

『FANTASY』(特にフォーレ作曲の「シシリエンヌ」がおすすめです。りお 21歳)


◆ピエール・フルニエ

『バッハ無伴奏チェロ組曲』(伊坂さんが聴かなそうなものを。テグ 29歳)


◆Bill Quist

『エリック・サティ・ピアノ作品集』(kei 44歳)


その他

SPARKS GOGOを聴いていらしたのが意外でした(カバーアルバムでしたが)。(みき 33歳)

ハンバートハンバートなど、感想をきかせてほしいです。(前田展宏 20歳)

クロマニヨンズの前にハイロウズ。ハイロウズの前にブルーハーツを聞かないと駄目です。結成25周年記念のCDとDVDが出ているので、ぜひ買ってください!(ひろとし 32歳)

・伊坂先生はロックが好きそうですから、言われなくてもthee michelle gun elephantは絶対聴いたことがあるでしょうね。(Pen 27歳)

フランク・シナトラのベストアルバム。最近聴いてみたら、やっぱり凄い人なんだと改めて実感したので。(りんご 28歳)

・アルバムではありませんが、「ラジオ体操の歌(歌唱:キング合唱団)」を携帯の目覚ましにしています。歴代目覚ましの何よりも、気持ちのいい朝を迎えることができています。(EK 32歳)

・伊坂さんはいろいろなジャンルを聴かれているようですが、日記ではまだお見受けしていないV-Rockはいかがでしょうか? イメージで食わず嫌いの方も多いですが、音が重厚で、歌詞もかっこいいのが結構ありますよ。(リナ 23歳)

諏訪内晶子のバッハ (miho 37歳)

アナログフィッシュ。聴くなら、これ聴かなきゃ。伊坂、世界が持ち上がる。(田島 17歳)

Joe PaceってAirtistのアルバムを聴いてみてほしいです!(あしなが 21歳)

・最近のバンドだとThird Eye Blindもオススメです。(宮島聡一郎 17歳)


こんなメッセージもいただきました

・アルバムとは話がずれるのですが……CD日記いつも参考にさせて頂いてます。伊坂さんをキッカケにジャズを聴き始めました!(秋子 16歳)
・伊坂さんが聴いていなくて自分が聴いてるアルバムなんてない気が……。(ドライ 27歳)
・逆に、いつも参考にさせてもらっています。(rai 29歳)


【伊坂さんより】
聴いたことがあるものもあれば、まったく知らなかったものもありました。コメント等、参考にさせてもらいます! 聴いたものの中からマトグロッソで紹介させていただくものもあるかもしれません。本当にありがとうございました!

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      『バイバイ、ブラックバード』(伊坂幸太郎)  太宰治の未完にして絶筆となった「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、伊坂幸太郎最新作。双葉社刊。  
      『「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために』(ポスタル・ノベル編)  なぜこの作品を書こうと思ったのか、作品に込められた想い、創作秘話などを語った伊坂幸太郎ロングインタビューとともに太宰治「グッド・バイ」が収録された“副読本”。本編と併せて読むとより楽しい。     
  • 伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)

    1971年、千葉県生まれ。作家。00年『オーデュボンの祈り』(現在新潮文庫)で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』(創元推理文庫)で吉川英治文学新人賞を受賞。08年『ゴールデンスランバー』(新潮社)で本屋大賞、山本周五郎賞を受賞。近著に、『マリアビートル』(角川書店)、『バイバイ、ブラックバード』(双葉社)、『SOSの猿』(中央公論新社)、『オー!ファーザー』(新潮社)など。