#058 いさましくない狼のワイン

私が大好きなイタリアのワイナリー、
Ca’Viola(カ・ヴィオラ)には、
狼をラベルにあしらった銘柄がいくつかあります。

なんでもカ・ヴィオラのぶどう畑は
モンテルーポ・アルヴェーゼという地区にあり、
その地名は「狼の山」って意味なんだそうです。
つまり地名に由来したラベル、ってわけですね。

写真は先日飲んだバルベーラ・ダルバのラベル。
狼を絵にすると、勇ましいとか恐ろしい感じになると
相場は決まっていますが、ここの狼ときたら、
まったく勇ましくなく、やさしげで、
なんだか人が良さそうにさえ見えます。

カ・ヴィオラには他にも、
丘の上にいさましくない狼が一頭座っているラベルの
「ランゲ・ロッソ・ブリック・デュ・ルッヴ」、
同じく丘の上にいさましくない狼が4頭座っているラベルの
「ドルチェット・ダルバ・バルトゥロット」、
などがあります。

どれも濃いめで、とっても美味しいイタリアの赤ワインです。
イタリアワインのショップによく置いてありますし、
インターネットのワイン屋さんでも買えますので、
気になった方は、ぜひお試しください。

今日は、おもしろかわいくて美味しいワインの話でした。

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  • 松原卓二(まつばら・たくじ)

    1965年兵庫県生まれ、静岡県在住。富士山麓標高約1000メートルの別荘地にてコンピュータ・ゲームソフトの開発を生業としつつ、大好きな動物たちの写真を撮る毎日を送っている。写真集に『笑顔のどうぶつ園』メディアファクトリー、『りすぼん』集英社、『モフモフ家族』東京書籍、『動物オメガ図鑑』『動物アルファ図鑑』マガジンハウス。「かわいさ」と「おもしろさ」をテーマに、動物たちの顔や体、しぐさなどをつぶさに観察するという独自のスタイルで、写真集を発表し続けている。