#130 ほそながーいクチ

ミナミコアリクイの体のなかで最大の特徴は…
と、ここまで書いて、はて困りました。

ミナミコアリクイは、全身これ特徴だらけというか、
面白くて珍しいパーツばかりでできていて、
「最大の…」というと語弊があるというか、
つまり、どの部分をとっても最大の特徴なのです。

で、まあ、そのなかでも私が好きな部分から紹介すると、
というか、まあどこもかしこも好きなんですが、
あえていうと、やはり、クチ回り、でしょうか。
なにせ私は動物ω写真家を自称してはばからぬ
ωすなわちクチとその周辺を愛好する者でありますから。

そのミナミコアリクイのクチ回りは、
アリクイ特有の形ですね。
つまり、細長い。
いわゆるマズルんとこが、
しゅーーーーーーーーっとした形となっております。

で、このしゅーーーーーっと長いさきっちょに、
チョボンとした感じのハナとクチが付いているんですな。

しかもこのクチ、よく見ると、ほんのりと口角が上がって、
笑っているみたいな表情なんですよ。かわいいなー。もー。あー。
ね。


  • マンガ 募集
  • コミックエッセイの森
  • 松原卓二(まつばら・たくじ)

    1965年兵庫県生まれ、静岡県在住。富士山麓標高約1000メートルの別荘地にてコンピュータ・ゲームソフトの開発を生業としつつ、大好きな動物たちの写真を撮る毎日を送っている。写真集に『笑顔のどうぶつ園』メディアファクトリー、『りすぼん』集英社、『モフモフ家族』東京書籍、『動物オメガ図鑑』『動物アルファ図鑑』マガジンハウス。「かわいさ」と「おもしろさ」をテーマに、動物たちの顔や体、しぐさなどをつぶさに観察するという独自のスタイルで、写真集を発表し続けている。