#082 蜘蛛の網

こちら富士山麓標高1000mあたりの天気は、
「山の天気」そのものといってもよく、
霧が立ちこめることがよくあります。
いや、霧というより、雲といったほうがいいでしょう。
この季節はさしずめ雲の中に住んでいるようなものです。

朝一番に散歩をすると、
あたりを漂う雲だか霧だか霞だかの水分が、
蜘蛛の網に、よく、くっついています。

水のついた蜘蛛の網はとてもキレイで、
その造形に見とれることもしばしば。
折よく雲間から陽が差したりすると、
網がキラキラと光を反射し、
中心に陣取る蜘蛛の姿が浮かび上がったりして、
もう、たまりません。

でも、糸が顔にくっつくと、イラッとしますね。
それはそれ、これはこれ。

  • マンガ 募集
  • コミックエッセイの森
  • 松原卓二(まつばら・たくじ)

    1965年兵庫県生まれ、静岡県在住。富士山麓標高約1000メートルの別荘地にてコンピュータ・ゲームソフトの開発を生業としつつ、大好きな動物たちの写真を撮る毎日を送っている。写真集に『笑顔のどうぶつ園』メディアファクトリー、『りすぼん』集英社、『モフモフ家族』東京書籍、『動物オメガ図鑑』『動物アルファ図鑑』マガジンハウス。「かわいさ」と「おもしろさ」をテーマに、動物たちの顔や体、しぐさなどをつぶさに観察するという独自のスタイルで、写真集を発表し続けている。