#090 落ちてる虫

道の真ん中に落ちている虫シリーズ、コクワガタ(かスジクワガタ)。

子供の頃はカブトムシやクワガタムシが大好きでした。
クヌギの木に集まるそれら甲虫を、
山の中まで探しに行く時には、
胸がドキドキしたものです。
ミヤマクワガタを見つけた時には、
心臓が口から飛び出すかと思いました。

今でもそのころの気持ちは残っていて、
カブトやクワガタを見つけると、
ちょっと胸がワクワクドキドキします。

このクワガタは、なぜかアスファルトの上で
ボケーっとしていたので、車にひかれないよう、
道端の林へ連れて行きました。
指でつまみあげると、
いっちょまえにキリッと怒るんですよね。
かわいいやつめ。

  • マンガ 募集
  • コミックエッセイの森
  • 松原卓二(まつばら・たくじ)

    1965年兵庫県生まれ、静岡県在住。富士山麓標高約1000メートルの別荘地にてコンピュータ・ゲームソフトの開発を生業としつつ、大好きな動物たちの写真を撮る毎日を送っている。写真集に『笑顔のどうぶつ園』メディアファクトリー、『りすぼん』集英社、『モフモフ家族』東京書籍、『動物オメガ図鑑』『動物アルファ図鑑』マガジンハウス。「かわいさ」と「おもしろさ」をテーマに、動物たちの顔や体、しぐさなどをつぶさに観察するという独自のスタイルで、写真集を発表し続けている。