#107 カナヘビ

#107 カナヘビ

朝、道を歩いているとカササッと音がしたので、
そのあたりの地面をじっくりと眺めてみたら、
ニホンカナヘビがおりました。
こちらをうかがっている様子が、
とても可愛いらしいですね。

私は、どういうわけか子供の頃からずっと、
このカナヘビのことをトカゲと呼び、
逆にトカゲをカナヘビと呼んでいました。
(私が生まれ育った兵庫県西部では、
みなそう呼んでいたのかな?)

家のまわりにはカナヘビとトカゲの両方が住んでいます。
よくデッキの上でひなたぼっこしているのはトカゲの方なのですが、
そのトカゲの写真を撮って「カナヘビが出た」とツイートしたところ、
「え、それはトカゲですよ」といろいろな方にお返事をいただいて、
その時はじめて、約40年間ずっとカナヘビとトカゲを逆に憶えていたのだ、
とわかりました。なんだか、すっごく、驚きました。
(なんの疑問もなく間違えて憶えていることって、
ほかにも、いろいろありそうだなあ…)

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  • 松原卓二(まつばら・たくじ)

    1965年兵庫県生まれ、静岡県在住。富士山麓標高約1000メートルの別荘地にてコンピュータ・ゲームソフトの開発を生業としつつ、大好きな動物たちの写真を撮る毎日を送っている。写真集に『笑顔のどうぶつ園』メディアファクトリー、『りすぼん』集英社、『モフモフ家族』東京書籍、『動物オメガ図鑑』『動物アルファ図鑑』マガジンハウス。「かわいさ」と「おもしろさ」をテーマに、動物たちの顔や体、しぐさなどをつぶさに観察するという独自のスタイルで、写真集を発表し続けている。